一日目:台子初炭・行の行・大円の草(風炉)
〈床〉千山添翆色(鵬雲斎大宗匠筆)
〈花〉ハマナス
〈花入〉古銅
〈主菓子〉落とし文・唐衣 練り切り (たかぎ)
終身師範会員以上の会員が集った第一日目
中興名物の茶入についてのお話中心にご指導を頂きました。
道具の扱いについては、最初に両腕を前に出し丸くして、
その基本姿勢の形を崩さないと綺麗に見えるとの事。
初炭では羽箒の持ち方や掃き清め方
(腕と羽箒が一体になるようになど)
月形を切る時の灰さじの扱い、客の香合拝見の仕方
道具は必ず体の正面で扱う、建水の上では扱わないなど
大切な道具の扱いについてわかりやすいご指導でした。
あらためて教えて頂いたことを意識して
お稽古に臨みたいと思いました。
二日目:初炭・茶筅荘・入子点(寿棚)・結び帛紗花月(更好棚)
〈床〉雲去山岳青々(鵬雲斎大宗匠筆)
〈花〉梅花空木・十薬(どくだみ)
〈花入〉備前面取耳付
〈主菓子〉濡れ燕 練り切り (たかぎ)
〈干菓子〉うすべに・青楓
第二日目は、最初に茶花について。
花は満開の状態ではなく、
これから咲こうとする蕾や少し開きかけた花が
勢いがあって生き生きとして良いとのお話がありました。
初炭では羽箒の掃き清め方、炭の入れ方、
月型の切り方、香合拝見の仕方を。
茶筅荘では正客からの由緒についての問いの亭主の答え方、
水指を拝見に出す出し方や客の拝見の仕方を。
入子点は棚を据える位置について、
茶巾の絞り直しやたたみ直す時の姿勢についてなど、
それぞれ詳しく教えて頂きました。
今回久しぶりに花月之式を行う事ができ、
偈頌についてのお話や足の運び、
札の扱い方を勉強させていただきました。
吉田宗浩先生
二日間にわたり丁寧なご指導ありがとうございました。
(富士市修練部)